中国語を母国語にしている人の人口は、世界で一番多いです。
日本でも中国語を話せる人を求めている企業は多く、中国語を得意としているのなら、それを活かした仕事につかない手はありません。
この記事では中国語を活かせる仕事に就くメリットや、レベル別の中国語を活かせる仕事の種類、中国語を生かして仕事で活躍するためのコツを解説します。
中国語を活かせる仕事の探し方も紹介しますので、就職活動や転職活動を控えている方も必見です。
中国語を活かせる仕事に就くメリットは、選べる仕事の選択肢が大きく広がるということです。
世界で一番母国語人口が多い中国語を話せる人材を求めている企業は、日本はもちろん世界中にあります。
中国語を理解でき、日本文化を熟知している人を求めている企業はいくらでもあるため、挑戦できる仕事の種類は多く、好待遇も期待できるでしょう。
中国語話者を求めている日本企業は多いですが、義務教育で習わない中国を喋れる人材は不足しているため、就職には非常に有利です。
また中国語を活かせる仕事に就けば、中国語のスキルを磨くチャンスにもなります。
言語は努力して習得しても、使わなければ忘れていってしまいますが、日常的に中国語を使う機会があるので、今のレベルを維持しながらスキルアップが目指せます。
日本で中国語を活かせる仕事に就く場合、どんな仕事内容があるのでしょうか。
中国語のレベル別に仕事の種類を紹介します。
■キャビンアテンダント
飛行機の運行保全を行うキャビンアテンダントは、機内サービスやお客様への対応に中国語を使用します。
日系航空会社か中国系航空会社かで求められるレベルは異なりますが、日系航空会社なら初級レベルの中国語で挑戦できるでしょう。
■グランドスタッフ
空港のチェックインカウンターで、搭乗までのお手伝いを行うのがグランドスタッフの仕事です。
日本を訪れる中国人観光客やビジネスパーソンへ対応する機会が多いため、質問される内容や要望もさまざまです。
ある程度定型的に対応できる部分はありますが、応用力も必要です。
■ランドオペレーター
旅行の手配業務を行うランドオペレーターも、中国語を活かせる仕事です。
直接中国人と会ってやりとりをする機会は少ないですが、ホテルや交通機関の予約などは全て中国語で行います。
また、緊急時には電話での中国語対応が求められることもあるでしょう。
■ホテルスタッフ
中国人にとって人気の旅行先である日本にはたくさんの中国人が訪れます。
ホテルスタッフのなかでもチェックイン・チェックアウト、予約対応を行うフロントスタッフや、滞在中のお客様の要望に対応するコンシェルジュは、中国語の使用頻度が高いです。
■免税店スタッフ
中国旅行者から免税店はとても人気です。
空港内の免税店はもちろん、街中で免税を行なっている小売店などでは、中国語を活かして働けます。
読み書きよりも、中国語を使って会話する場面が多いでしょう。
■観光地のスタッフ
中国人をはじめとした旅行者は、観光案内所などを利用するケースも多いです。そのため、観光地のスタッフには、人気の観光地やお土産、近隣の店舗情報などを、中国語で案内できる能力が求められます。
中国語での対応ができる観光地のスタッフの存在は、中国人旅行者にとって心強い存在となるでしょう。
中級は日常的な会話に困ることはなく、ビジネスシーンでも中国語が使いこなせるレベルのことです。
簡単な中国語であれば、通訳できるスキルが求められます。
中国語検定準1級が中級に該当します。
■海外営業
中国と取引を行なっている日本企業は非常に多いです。
海外営業は商談や交渉の全てを中国語で行うため、高いリスニング力・スピーキング力が求められます。
商談や交渉、プレゼンなどで使う書類も中国語になりますので、読み書きのスキルも必要です。
また、中国圏の文化も熟知している必要があります。
■バイヤー
中国の卸売店などから買い付けを行い、国内で販売する仕事です。
直接中国に行って買い付けを行うケースもありますが、近年はネット完結のバイヤー業務も増えています。
価格交渉を全て中国語で行うため、リスニング・スピーキング・ライティング・リスニングともに高いレベルが求められます。
海外営業同様、中国圏の文化への理解力も必要です。
■貿易事務
輸出入に関する申請や手続きを行う仕事です。
基本的には書類やメールでのやりとりになりますので、ビジネスレベルのライティング・リーディング力が求められます。
緊急時には電話でやりとりする可能性もあるので、同等のリスニング・スピーキング力が身についているとより良いでしょう。
上級はネイティブに近いレベルで中国語が使いこなせ、複雑な会話でも問題なく通訳できるレベルです。
中国語検定では1級に該当します。
■通訳者
企業専属の通訳者、通訳派遣会社に所属する通訳者、フリーランスの通訳者など、さまざまな働き方があります。
通訳と言ってもさまざまなジャンルがあるので、高い中国語レベルに加えて、専門的な知識が求められることもあるでしょう。
■翻訳家
翻訳家には企業専属とフリーランスがいます。
さまざまなジャンルに対応している翻訳家もいますが、特定のジャンルで翻訳業務を行う翻訳家も多いです。
通訳者と同様、担当する業務の専門知識が求められます。
■中国語教師
日本の中国語学校や高校・大学などで、中国語を教えるのが仕事です。
リスニング・スピーキング・ライティング・リスニングの全ての能力が求められ、文法の解説ができる能力や、発音の良さも求められます。
中国語を活かした仕事に就いて活躍したい人のために、押さえておきたいコツを紹介します。
就職活動・転職活動をする際は、意識してみましょう。
「中国語を話せるけれど、資格は取っていない」という方は、資格を取得することをおすすめします。
資格は履歴書に記載できますし、採用側が一つの指標とすることが多いです。
中国語話者を求めている求人もなかには、資格を取得していることを条件としているものもあります。
中国語の資格は中国語検定か漢語水平考試(HSK)が一般的です。
いくら中国語が堪能だったとしても、中国圏の文化や習慣を理解していないと大きなトラブルになってしまうこともあります。
日本と中国では大きく文化や習慣が違いますので、違いをしっかり理解しておきましょう。
中国圏の人は日常的に論語や韓非子などの古典を引用した会話をすることがあります。
マストではありませんが、中国古典を理解していることで、相手との距離が縮みやすく、より密接なコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
中国語を活かせる仕事を効率よく見つけるなら、仕事の探し方も知っておきましょう。
いくつかの方法を組み合わせれば、ご自身に合った仕事が見つけやすいです。
日本の求人サイトで中国語の条件を入れて検索すれば、たくさんの求人が出てきます。
日本の求人サイトなら初級レベルから上級レベルまでさまざまな案件があるので、初めて中国語を活かした仕事に就くという方にもおすすめです。
また、中国語が話せる人材専門の求人サイトもありますので、そちらも併せて検索してみるといいでしょう。
ビジネスに特化したSNSとして人気のLinkdinなら、自分の能力を積極的にアピールできます。
企業が求めるスキルとご自分のスキルがマッチすれば、オファーが得られる仕組みです。
日本ではそれほど浸透していませんが、世界的に人気なので海外の企業からオファーを受けられる可能性もあるでしょう。
「この会社で働きたい」という希望があるなら、直接コンタクトを取ってみるのも仕事を見つける方法です。
企業のホームページで求人が出ていることもあります。
これまでの実績があり、営業力にも自信があるなら、フリーランスになるのも一つの方法です。
案件獲得から価格交渉、業務管理まで全て自分で行います。
仕事をたくさん得ることができれば、企業に所属するより稼げる可能性は十分にあります。
観光業界は中国語が話せる人材の需要が高い
中国人にとって人気の旅行先である日本には、たくさんの中国人観光客が訪れます。
そのため、観光客に対応できる中国語を話せる人材を求めている会社は多いです。
株式会社JTBコミュニケーションデザインでも、都内の観光案内所で中国語対応できるスタッフを募集中です。
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