観光案内所の主な仕事は、その地域の観光情報を提供することです。
案内所の訪れた国内外のお客様に、観光名所や開催中のイベント、交通機関、宿泊施設、お土産情報など、旅行を楽しむためのさまざまな情報を案内します。
地元の観光案内所でしかできない丁寧な対面案内は、インターネットを介して簡単に観光情報を得られる時代でも安定したニーズがあります。
今回は、そんな観光案内所の仕事について、詳しい業務内容や求められる人材について、詳しく解説いたします。
観光案内所の主な仕事は、その地域に旅行で訪れたお客様に、観光名所の紹介や交通手段、宿泊施設などの情報提供をすることです。
お客様が限られた時間のなかで旅行を楽しめるためのサポートといってもいいでしょう。
また、営業前の準備や1日の終わりには、簡単な事務作業もこなします。
観光案内所を訪れたお客様に観光情報の案内をします。この際、海外からやってきた外国人観光客に対しては、英語での対応が求められます。
接客内容としては、目的地が決まっている方には、目的地までの交通ルートや移動時間、交通費を案内します。
目的地が数カ所ある場合は、おすすめの移動パターンや観光ルートを案内することもあります。
目的地が決まっていない方に対しては、どういったものに興味があるか、何時までに宿泊施設に帰りたいかなどをヒアリングしながら、お客様に合った観光地や施設を紹介します。
また、宿が決まっていないお客様に対して、提携先の宿泊施設を案内することもあります。
案内所を開ける前に、パンフレットの整理や案内用資料の準備をしておきます。
ただ整理整頓するだけでなく、パンフレットが古いものではないか確認したり、人の目に触れやすいような設置場所を考えたりすることも大切です。
案内所によっては、従業員が揃ったところで、今日のイベント予定や交通事情の伝達などを含めたミーティングを行うこともあります。
案内所を閉める時間になったら、今日来訪したお客様の情報の集計作業を行います。お客様がどの地域からやってきたのか、案内所を訪れた目的、接客内容など、できるだけ詳細なデータを入力し、今後の接客や訪問数促進のために役立てます。
観光案内所の仕事には、次のような人が向いています。
その地域の最新スポットやイベント情報などを正確に案内するためには、常にアンテナを高く張り、新しい情報をキャッチする努力が必要です。
また、外国人観光客が多い地域の観光案内所で働く場合は、一定の英語スキルも求められるでしょう。
観光案内所に訪れるお客様のほとんどは、その地域に初めてやってくる人です。
そういった人が安心してものを尋ねられるよう、親しみやすく温かみのある接客ができる人が求められます。
尋ねられたことに対してただ答えるだけでなく、お客様の立場にたった優しい心遣いができるかどうかも重要です。
目的地は同じでも、お客様ごとに目的や制約条件はさまざまです。
お客様の何気ない発言にまで耳を傾け、真のニーズや状況を察知できる傾聴力はもちろん、そのニーズや制約条件に答えるための想像力や提案力を持ち、機転を利かせた案内ができる人が望ましいでしょう。
お客様は限られた時間のなかで観光案内所を訪れます。その時間を少しでも無駄にしないためには、お客様の質問の本質を即座に理解する力と、ものごとを簡潔・的確に説明できる伝達力が必要です。
観光案内所の仕事は、お客様への対応によってその地域の印象を変えてしまうほど重要な役割を担っています。
案内をしたときの「ありがとう、行ってきます」という笑顔
観光から戻ってきたお客様に「行ってよかった」といわれたときの喜び
外国人観光客と英語でコミュニケーションがとれたときの達成感
観光案内を通じて、人と人とのつながりを強く感じられるでしょう。