観光業界は、お客様の旅行の思い出作りのお手伝いができる仕事です。
旅行好きの人はもちろん、おもてなしをするのが好きな人にとってもおすすめの就職先です。
この記事では、観光業界で働くやりがいや魅力、具体的な観光業界の仕事、観光業界での就職がおすすめな人について詳しく解説します。
コロナ禍で気になる観光業界の将来性についても解説しますので、就職活動で悩んでいる方は参考にしてみてください。
多くの人がレジャーを楽しめるようにさまざまな方向からサポートできる観光業界の仕事です。
観光業界で働くと、どのようなやりがいや魅力があるのでしょうか。
ここでは4つピックアップして紹介します。
観光業界で働く一番のやりがいは、お客様に喜んでもらえることです。
どのような仕事に就くかにもよりますが、観光業界の仕事はお客様と接する機会も多く、お客様の喜びを直に感じられることが多いです。
旅行や観光を楽しんだお客様が笑顔を見せてくれたり「ありがとう」と伝えてもらったときには、大きな喜びを感じられるでしょう。
こういったお客様からの言葉は仕事の大きなモチベーションになります。
お客様ごとにさまざまな要望があり、それに対応するのは大変だと感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、それぞれのお客様に対して、トラブルなく対応できたときに感じる達成感はとても大きいものです。
旅行会社ならプランニングがうまく行ったときや、提案に満足してもらえたとき、ツアーコンダクターであれば安全にお客様を案内できたとき、観光案内所ではお客様のリクエストに対応できたときなど、どんな仕事でも日々達成感を感じられる出来事があるでしょう。
旅行や観光は多くの人にとって、忙しい日常を忘れられる楽しみです。
家族旅行や友達との旅行、一人旅でも、思い返した時に素晴らしい思い出になります。
そんな思い出作りの一部分として携われることに、幸せを感じて観光業界で働く人も多いです。
日本にとってインバウンドは非常に大切で、コロナ禍前には世界各国からさまざまな旅行者が訪れていました。
外国人と接する機会のある観光業界の仕事なら、日本にいながらにして異文化交流ができます。
異なる文化を持つ方々と関わることで、新しい発見や学びがあるでしょう。
観光業界とひとくくりにいっても、その仕事にはさまざまなものがあります。
観光業界への就職を考えている方は、具体的にどんな仕事があるのか知っておきましょう。
旅行会社は就職先として人気が高い就職先です。
旅行会社というと店舗のカウンターでお客様に旅行の提案をしたり、手配のお手伝いをしたりするカウンターセールスを想像する人も多いかもしれません。
しかし実際には、実際の手配を行うランドオペレーターや、パッケージツアーを企画するツアープランナーなどの仕事があります。
ツアーコンダクターとはいわゆる添乗員のことです。
旅行会社に所属している添乗員もいますが、ツアーコンダクターを派遣する会社もあります。
ツアーの参加者と一緒に観光地を回るのが仕事です。
国内ツアーでも海外ツアーでも、現地に関する詳しい知識が求められます。
ホテルにはさまざまな仕事がありますが、人気が高いのがお客様と接する機会の多いフロントスタッフやコンシェルジュです。
フロントスタッフはフロントでお客様のチェックインやチェックアウトに対応したり、予約管理を行ったりします。
海外のお客様が多いホテルの場合は、英語を使ったやりとりも必要になります。
コンシェルジュは宿泊しているお客様の要望に応じて、レストランや観光スポットのチケット予約、観光案内などを行う仕事です。
日本語が話せない外国人のお客様からの要望も多く、細やかな対応が求められるため、フロントスタッフより高い英語力が求められる傾向にあります。
観光案内所は観光地や都市部、施設などのさまざまな場所にあります。
観光案内所のスタッフは、そこに訪れるお客様の疑問にお答えしたり、おすすめスポットを紹介したりするのが仕事です。
空業界も観光業界の一つとして考えられます。
キャビンアテンダントは、航空機内の安全を守り、お客様が快適なフライトを楽しめるようサービスを提供するのが仕事です。
国内外のフライトを通して、人種・国籍問わずたくさんのお客様と触れ合います。
特に国際線のキャビンアテンダントは高い英語力が求められます。
グランドスタッフは空港の各航空会社のカウンターで、ハンドリング業務を行う仕事です。
キャビンアテンダントのように航空機に乗ることはありませんが、チェックインなど搭乗までのお手伝いをします。
やりがいや魅力がたくさんあり、仕事の種類も豊富な観光業界への就職は、どんな人に向いているのでしょうか。
特徴を紹介します。
観光業界に携わる仕事は、お客様と直接接する仕事が非常に多いです。
そのため、人とコミュニケーションを取ることが好きな人に向いています。
お客様との会話から要望を汲み取って適切な案内をしたり、サービスを提案したりする必要があるため、コミュニケーション能力があり、相手の話を親身に聞ける人にぴったりな仕事といえるでしょう。
観光業界の仕事は、外国語を使ってお客様と接する仕事も多いです。
どの仕事かによって求められる外国語のレベルや使用頻度は異なりますが、外国語を活かせる仕事を見つけることは難しくはありません。
実務を通して外国語のスキルアップを目指すこともできます。
おもてなしの気持ちを持ってお客様に接することが求められる観光業界の仕事は、サービス精神がある人に向いています。
お客様が素敵な旅行や観光が楽しめるよう、準備をしたり、サポートしたりということが必要になりますから「人をサポートしたい」「誰かに喜んでもらいたい」という気持ちを持っている人はとても向いている仕事です。
旅行会社やツアーコンダクター、観光案内所のスタッフなら、案内する土地の歴史や文化を熟知している必要があります。
また、それ以外の観光業界の仕事でも、接するお客様が外国人の場合は、その国の文化やマナーを学ぶことも重要です。
常に学ぶ姿勢で知識をアップデートする必要があるため、探究心がある人に向いている仕事と言えるでしょう。
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、インバウンド需要はもちろん、国内の旅行需要も低下してしまいました。
しかし、国内では感染対策をしつつレジャーを楽しむ人が少しずつ増えています。
長引くコロナ禍の影響で旅行を我慢していた人が多いため、今後観光需要は高まりを見せていくでしょう。
観光庁が発表した「令和3年版観光白書」によると、2019年の外国人旅行者受入数ランキングはアジア3位、国際観光収入ランキングではアジア2位と高い人気を誇っていることがわかっています。[注1]
このデータからもコロナが終息すれば、以前のようにインバウンド需要が高まることが予想されています。
コロナ禍で大きな影響を受けた観光業界ですが、将来性は十分あります。
観光業界全体でコロナ終息後に向けた準備に取り組み始めている今、観光業界に就職すれば、これまでと違ったやりがいも得ることができるでしょう。
[注1]観光庁|令和3年版観光白書について(概要版)
観光業界に就職してお客様を笑顔にする仕事をしよう
観光業界の仕事といってもさまざまなものがありますが、どの仕事もお客様の笑顔を作るために精一杯サポートする仕事です。
さまざまな思いを持って旅行や観光に来られるお客様に対応し、思い出作りのお手伝いができることは、大きなやりがいとなるでしょう。
コロナ禍で伸び悩んだ旅行・観光需要ですが、国内では回復の兆しが見られ、コロナが終息すればインバウンド需要も大幅に伸びると予測されています。
人とコミュニケーションを取ることが好きな方や外国語を活かして働きたい方は、観光業界への就職をぜひ視野に入れてみてください。