日本には後世に残すべき素晴らしい文化がたくさんあります。広く世界に知られている日本文化もありますが、まだまだ知られていない文化も多いです。海外の人にも日本文化を知ってもらうことは、日本文化を残していくことにも繋がります。

そこで今回は日本文化を伝えられる仕事の特徴や、それらの仕事が向いている人、外国人が好きな日本文化について徹底紹介します。

日本は海外旅行先として人気が高い国です。世界に日本の魅力をアピールして、さらに多くの人に日本を訪れてもらいましょう。

日本文化を伝えられる仕事の代表的なものをいくつか紹介します。色々な方法で日本文化を発信できるので、ご自身にあった仕事を見つけましょう。

日本の伝統芸能といえば、能・狂言・歌舞伎・日本舞踊・人形浄瑠璃などがあります。どれも他の国にはない文化ですから、日本を訪れる外国人が鑑賞することも多いです。また日本と他国の交流イベントが行われる際は、他国で公演が行われることもあります。

日本の伝統芸能の演者として日本文化を伝える方法もありますが、長い修行が必要なものが多いです。演者になることが難しければ、公演をサポートしたり、PRしたりするような仕事に就くのもよいのではないでしょうか。

書道や茶道、華道などは外国人でも知られる日本文化です。日本を訪れる外国人が書道体験や茶道体験などのツアーに申し込むこともあります。書道や茶道、華道などの先生も、日本文化を発信する仕事です。語学力を身につけて、自分自身で外国人に説明できるようになれば、より具体的に日本文化を知ってもらうことができるでしょう。

また、折り紙やコマ、羽子板などの日本の遊びも、日本文化の一つです。書道や茶道の先生になるのは難しいという方でも、日本の遊びを伝える仕事で、日本文化を発信することができるでしょう。

外国語が堪能なら、外国の言語で日本の文化を世界に発信できます。今は誰でも簡単にウェブメディアを作れる時代です。日本の文化を幅広く紹介するのはもちろん、一つに絞って詳しく紹介してもよいでしょう。日本の食文化やアニメ文化、ゲーム文化など、日本に興味を持っている外国人は少なくありません。需要を満たせばたくさんの人に見てもらえるはずです。

海外で日本の情報を発信しているメディアに、自分を売り込んでライターとして契約してもらう方法もあります。

ホテルのコンシェルジュは、滞在しているお客様のリクエストに応じて、おすすめの観光スポットや体験ツアーなどを提案することがあります。常に日本文化を発信できるわけではありませんが、外国人に日本文化を知ってもらうきっかけ作りができるでしょう。

ユースホステルのスタッフは、ホテルよりも密接に滞在している外国人と関わる機会があります。観光の相談をされることも多いですから、日本文化に触れてもらえるきっかけが作れます。

また、ユースホステルのスペースを使って、日本文化や日本の遊びが学べるワークショップを行っているところも多いです。自分で文化を紹介するワークショップなどを企画してみても、楽しいのではないでしょうか。

外国人向けの国内ツアーコンダクターは、旅行者と一緒に観光地をまわり、観光地の歴史や土地の成り立ち、文化などを紹介します。直接自分の言葉で日本の文化を紹介できるのが、ツアーコンダクターの特徴です。

雇用形態や派遣内容などによっても異なりますが、数日一緒にツアーを回ることもあれば、体験ツアーで半日や1日だけ一緒に回ることもあります。

都市部や主要の観光地には、観光案内所があり、外国人対応できるスタッフが在中しています。個人で旅行に来ている外国人は、観光案内所を頼りにしていることも多いです。

観光案内所のスタッフは、旅行者のリクエストに応じて、おすすめの観光スポットや体験ツアーを紹介し、旅のサポートをします。日本文化に触れてもらうきっかけ作りができるでしょう。

外国人が日本に来て楽しみにしているものの一つが、日本食です。文化として認知されており、外国人が多く集まる日本食店は多くあります。日本食店の料理人やスタッフになれば、外国人観光客に日本食の素晴らしさや美しさを伝えることができます。

お店に外国語が理解できる料理人やスタッフがいれば、宗教上食べられない食材がある外国人でも、安心して食事が楽しめるでしょう。

日本文化を伝える仕事はさまざまなものがありますが、前章で紹介したような仕事は、どのような人に向いているのでしょうか。日本文化を伝える仕事に向いている人の特徴を紹介します。

何よりも日本が好きということは外せない条件です。日本人であっても、日本の歴史や文化についてはあまり詳しくないという人は珍しくありません。ただ、「日本が好きだから世界の人に知ってもらいたい」という気持ちがあれば、歴史や文化について学ぶ意欲が持てるでしょう。

日本の歴史や文化に詳しい人も、日本文化を伝える仕事に向いている人です。すでに持っている知識を伝えていくことが仕事になるので、楽しみながら仕事ができます。今まで得てきた知識を最大限に活かせるでしょう。

日本文化を伝える仕事の多くは、外国人と直接関わる仕事です。そのため、人と関わるのが好きな人に向いています。伝えたいことを伝え、相手の話をしっかり聞いて寄り添うことができるコミュニケーション能力も併せて持っている人は、特に向いているでしょう。

日本の文化を外国人に理解してもらうためには、外国語を使って説明できるのが一番です。母国語や普段使っている言語で説明してもらえれば、外国人も日本の文化をきちんと学べて、その魅力に触れられます。

海外ではすでにたくさんの日本文化が浸透しています。日本文化好きが高じて「日本に行きたい！」と訪日する外国人は多いので、日本文化を発信したいなら、外国人がどんな文化を好きか知っておくことも大切です。

SushiやTempura、Shabu-shabuが英語として認知されるほど、海外で日本の食文化は人気があります。日本食はヘルシーで栄養バランスがよいとされています。見た目の美しさも魅力です。

またラーメンも日本の食文化として海外に浸透しています。海外に出店している日本のラーメンチェーン店もあるため、「日本で本場の味を食べたい！」という訪日外国人も多いです。

艶やかな日本の着物は、外国人から人気がある日本の文化の一つです。「着物を着てみたい」という憧れを持っていても、なかなか自分で着るのが難しいため、「日本に行ったら着物を着てみたい！」という外国人女性は少なくありません。

最近は浅草や京都などで、リーズナブルに着付け体験ができるお店も増えていることから、実際に着物を着て観光を楽しむ外国人も多いです。着物を購入するのは難しいからと、着物の生地で作られた小物を購入する姿も見かけられます。

日本の多くのアニメが、世界各国でも放送されていることをご存知でしょうか。どの国にもアニメはありますが、日本のアニメは映像が美しく、ストーリーも精巧で、子どもから大人まで楽しめるものとして認知されています。

初めて日本文化に触れた体験がアニメや漫画だったという人も多いです。アニメ好きがきっかけで留学したという人、アニメで日本語を学んだという人もたくさんいて、日本を訪れる外国人のなかにはアニメグッズが購入できるお店や、日本のコスプレイベントを目的にしている人も少なくありません。

お花見シーズンは一年を通して外国人観光客から人気のある時期です。日本人も満開の桜が咲く時期を楽しみにしていますが、「一生に一度自分の目で桜を見たい」という外国人は少なくありません。

また、海外では屋外の路上や公園での飲酒を禁止している国も多いため、堂々と桜の下で宴会ができるお花見に興味を持っている外国人も多いです。

ハリウッド映画などにも登場する忍者や侍は、外国人男性を中心に人気が高い日本文化です。日本の観光地のお店には必ずといってよいほど、模造刀や手裏剣などが売られています。

忍者体験や侍体験ができる施設、忍者道場、歴史体験テーマパークなどでは、童心に帰って楽しむ外国人も多いです。