イベント開催やSNSでの発信など
新しい取り組みにもチャレンジしていける職場
イベント開催やSNSでの発信など
新しい取り組みにも
チャレンジしていける職場
私は2019年に入社し、2021年4月から中央区観光情報センターの所長を務めています。中央区観光情報センターは、オフィス・商業ビルの「京橋エドグラン」の地下1階にある、観光案内所です。日本語・英語・中国語の案内に対応するコンシェルジュが在籍しています。
案内所がオープンしたのは2016年です。私が入社する以前からいたスタッフからは「新型コロナウイルスが流行する前は、国内外から多くの観光客の方が訪れていた」と聞きました。案内所の周辺には宿泊施設も多く、繁忙期になると1カ月間で2,000人ものインバウンドのお客様がいらっしゃっていたようです。
2022年現在は、平日であればお仕事の途中に立ち寄られるサラリーマンの方々、土日であればご家族連れのお客様など、さまざまな方にご利用いただいています。
カウンターでお客様へ観光情報をご案内するコンシェルジュの多くは女性で、30代前後のスタッフが主力メンバーとして活躍しています。出産や子育てなどのライフイベントを控えたスタッフも多く、実際に、育休産休を取得しながらご活躍されているスタッフもいます。今後も、シフトの融通や、休暇を取得しやすい雰囲気づくりなど、女性が働きやすい環境を整えていきたいと考えています。
中央区観光情報センターに勤務する前は、東京オリンピックを見据えて上野動物園内に開設された観光案内所に勤めていました。
私はもともと能や文楽など日本の伝統芸能に関心があり、国立劇場で歌舞伎の脚本製作に携わっていたこともありました。そして自分の好きな日本文化を海外の方に伝えたいという思いから、英語と中国語を独学で学び、2言語で全国通訳案内士の資格を取得しました。資格取得をきっかけに、インバウンド向けの観光バスの添乗員をしたり、浅草で人力車を引いていたりした経験もあります。
上野動物園内で勤務していたことがきっかけでJCDの観光案内所で働き始めました。新型コロナウイルスの流行前は、動物園を周るツアーを催行していて、英語と中国語で訪日外国人旅行客をご案内していました。
しかし、コロナ禍となってからは業務内容が一変し、外国人の方をご案内する機会はほとんどなくなってしまいました。ですが、思いがけず所長という責任のあるポジションを任せていただいたので、スタッフのモチベーションの維持や、人材育成にやりがいや喜びを見出しています。
中央区観光情報センターの存在をもっとたくさんの方に知ってもらうため、若年層やご家族連れなど新たな客層を呼び込もうと考えました。そこで、お子さんに楽しんでいただけるようなイベントやワークショップをスタッフ主導で企画しました。
特に反響が大きかったのは、人気キャラクターのモバイルスタンプラリーです。中央区全体を隅から隅まで周遊できるスタンプラリーで、たくさんのご家族連れに楽しんでいただきましたし、センターのことも知っていただけました。
また、だるまの絵付けや活版印刷など、日本文化を体験していただけるワークショップも定期的に開催しています。テレビドラマで話題になった渋沢栄一ゆかりの地を巡るツアーを中央区観光協会と協力して実行したこともありました。
ほかにも、YouTubeやSNSで、中央区の魅力を国内外のお客様に向けて発信する取り組みにも力を入れています。コロナ禍で日本を旅行することができない外国人の方に向けて、中央区の見どころやグルメ情報、季節のイベント情報などをお伝えしています。
私たちの観光案内所は、コンシェルジュがいなければ成り立たないものだと思っています。近年、ARやVR、メタバースなど先端技術を活用した観光案内も台頭してきました。現地に行った気分を味わえる臨場感たっぷりの観光案内もあって、そこと競争したら勝つことは難しいと思います。しかし、コロナ禍で観光案内の形が多様化する中、我々の強みは「人」だと、あらためて実感したのです。
コンシェルジュ一人ひとりが持つ視点でお客様にご案内をできることが、私たちの案内所の一番の強みです。ですから、所長として「人を育てること」をこれからも大切にしていきたいと思っています。
お客様が何を求めているのかは、最前線でお客様と接するコンシェルジュが一番よく理解しています。コンシェルジュの意見を吸い上げて、クライアントに伝え、フィードバックをもとにより良い施設を作り上げています。
今も、コンシェルジュの意見がきちんと吸い上げられるシステムを作ることに一番頭を使っています。
意見交換をしやすい職場にするために、スタッフ同士のコミュニケーション量を増やすことも心掛けています。具体的な取り組みとして、朝礼でフリートークの時間を作ったり、月1回は1on1ミーティングを実施したり、一人ひとりに「私のトリセツ」を作ってもらい、長所や短所を共有しあったりしています。
JCDの観光案内所では、人こそが財産だと考えています。コンシェルジュがお客様と対面で情報をお伝えできる観光案内には、ARやVRの観光案内にはない魅力があると思っています。その人ならではの視点から、情熱を持ってお客様に情報を伝えることができるコンシェルジュを求めています。
また、中央区観光情報センターは、運営元である中央区との関係が非常に良好なことも強みだと思っています。「面白そうなものはぜひチャレンジしてみて」と後押ししてくださっているので、スタッフ発信の取り組みが実現しやすい環境です。実際にイベントやツアー、ワークショップなど、スタッフ発案の企画がどんどん実現しています。
自分でアイディアを出し、企画を立てて、実行していきたいという積極的な方にはぴったりな職場だと思います。ぜひ、私たちの案内所でご活躍していただきたいですね。