お客様の大切な旅行の数分間でも
携われることがやりがいにつながる
お客様の大切な旅行の
数分間でも携われることが
やりがいにつながる
私は2018年にネットショップの会社から転職しました。転職のきっかけは、韓国への留学経験があったため、語学を生かした仕事がしたいなと思ったからです。
現在は、東京観光情報センター京成上野支所で、お客様の案内業務を中心にお仕事をしています。具体的には、8時前に出社し、お客様のお出迎え準備。そこから整理整頓、清掃をしたら案内業務がスタートします。
ほかにも、案内業務と並行して、パンフレットやご案内資料の補充と発注などの事務作業、さらに、スタッフみんなが案内しやすいように、様々なホテルのルートを記した地図の作成も行っています。
実は、案内の仕事をしているのに自分がとても方向音痴なんです(笑)。だから、お客様の案内業務は、誰でもわかるようにできるだけシンプルにご案内したいと思っています。
韓国語を学び始めたきっかけは、2002年放送の日韓共同ドラマ『フレンズ』です。放送当時、私は中学1年生で、ドラマを観て「言葉や文化は違うけど日本とすごく似ている部分もあるんだ」と韓国、そして韓国語に興味を持ちました。
あと、当時は韓国語を勉強している人が周りにいなくて、人と違うことをするなら韓国語の勉強かなと思い、独学で韓国語を学びはじめました。大学を卒業した、23歳のときには韓国へ留学を経験して、いつしか韓国語を使う仕事に就ければいいなと思うようになっていきましたね。
韓国への留学後は、韓国のネットショップ会社で事務職をしていました。といっても、日本人向けの会社だったので、韓国語は一切使いませんでした。
そのような環境で仕事を続けるうちに、せっかく学んだ韓国語をもっと活かしたいなと思うようになりました。また東京オリンピックにもなんらかの形で携わりたくなり、観光、とくにこの東京観光情報センターで働けば自分の希望を叶えられると思い、転職を決意しました。
東京観光情報センター京成上野支所に入社して最初に感じたのは、“幅広い知識が必要”ということです。たとえば、観光地の案内をするにしても、それに関連する交通手段や宿泊先までのルートのご案内、外国人専用の交通パスのご案内などさまざまな業務があります。
そして、常に情報は変化していきます。新規オープンしたお店、ご案内したお店やホテルの価格変更など、情報をアップデートしていくのにも苦労します。
それは同時に、毎日同じルーティーン作業ではなく、日々新しい刺激に触れて仕事ができるということです。情報が変化することで、私達も勉強をし、お客様に伝える。毎日フレッシュな気持ちで働けています。
ある日、外国人の観光客のお客様で、「この生姜飴が欲しいがどこで買ったのか思い出せない」と、飴の袋を持ってきた方がいました。
「自分で食べてみたらものすごく美味しかったから、友達に買っていきたいんだ」とのことで…。それを聞いてスタッフ総出で、飴の袋を手掛かりに探しましたよ。
この時はチームプレイが発揮されましたね。ネットで検索したりパンフレットで探したり、気づいたらみんなで協力して、お客様のご要望に応えるために動いていましたね。
結局、銀座の東急ハンズにあることが判明したんです!いまでも販売しているかを確認して、無事にご案内ができました。お客様もすごく喜んでくれて。
この経験もそうですが、この職場は、「ありがとう」を沢山言っていただける職場だなと思います。なかにはトイレをご案内しただけでも、お礼を言ってくれる方もいて、小さなことでもこんなに感謝されるなんて嬉しいことです。
こういう「ありがとう」が私たちの励みになり、やりがいに繋がっているんだと思います。
ここ京成上野駅から空港に行かれる方々は非常に多いです。沢山お買い物をしている方、東京を満喫して笑顔で帰国していく姿を見るだけで、自然と嬉しい気持ちになれます。
また、”今日はこんなご案内をした。次の日はまた違うご案内を”というように、日々色々なドラマがあります。お一人おひとり、それぞれの思いを持って来てくださるので、とにかく毎日が特別な日々です。
日本に来たからには、限られた滞在時間の中で満喫して欲しい。お土産話も沢山作って帰って欲しい。お客様の大切なご旅行の中で、その数分間でも携われることが今の自分のやりがいに繋がっています。
そしてここは、学んできた語学を生かすには一番の場所だと思います。毎日沢山のお客様と出会いますし、経験豊富なスタッフと一緒に働くと新しい発見があり、学びのある職場だと思います。
私にとって、やっと願いが叶った仕事。とにかく毎日がとても楽しいです。
今後は、より便利なご案内ツールを作って、今まで以上にスムーズなご案内ができたらいいなと思っています。
オリンピックに向けてまたお客様も増えてくると思うので、またここに来たいと思ってもらえるような安心できる場所作りをしていきたいです。
また、どんどん新しいスタッフも増えているので、幅広い知識を増やし、みんなでサポートし合いながら働きやすい環境を作っていけたらと思います。
何よりも「日本に来てくれてありがとう」という、おもてなしの気持ち持ちながら、これからもご案内していけたらと思います。